O♡L

「おう、小稲か」


お酒が強い逞さんは、あんなに飲んでいたのにシラフにしか見えなかった。


「あたしは、ここで…」

「そうか。気をつけてな」

「はい。…短い間でしたが、お世話になりました」


あたしは逞さんに深く頭を下げた。

そうすると、堪えていた涙がこぼれそうになった。


「…ああ。元気でな」

「五十嵐課長も、お体にはお気をつけて」


あたしは背を向けると、そのまま家へと帰った。