O♡L

「けど、…私は違うと思うんだよね」

「…え?」

「逞の転勤の気持ちが固まらないのは、…小稲さんがいるからだと思う」


…あたし…が…?


「ごめんなさい。べつに、小稲さんを責めてるわけじゃないの…」


堤課長はそう言って、あたしの肩に優しく手を置く。


「ニューヨークで仕事ができるなんて、上から認められている証拠。私が知っている仕事や昇進に貪欲な逞なら、即答していたはず」