O♡L

そのせいで、降りるはずもなかったこの駅に降り立ってしまった。


「急にどうしたんですか…?」


あたしは逞さんを見上げる。


見ると、逞さんはポカンとした顔をしていた。

こんな気の抜けた逞さん、…今まで見たことがない。


「…いや、俺にもわからねぇ。気づいたら、お前を抱き寄せてた」

「…もうっ、なに言ってるんですかっ」


ホームの電光掲示板を見ると、あと5分後に次の電車がくるみたいだった。