昼休みのとき、トイレから戻ったあずさが興奮気味であたしの隣に座った。


「顔の小ささなんて、もう…こんなんだったよ!」

あずさは握り拳をつくり、自分の顔と合わせる。


「あんな人、社内で見たことないっ!」

「え〜。でも、そんな人がいたら、今まで気づかないわけないでしょ?来客の人とかじゃないの?」

「違う違う!だって、スーツの襟にウチの会社の徽章付けてたもん!」