O♡L

あたしは失礼なことに、…課長の名前を思い出せなかった。


「…お前っ、俺の彼女だろうがっ」

「…本当にごめんなさいっ!でも、課長の下の名前を社内で聞いたことないですし…」


みんな、課長のことは『五十嵐課長』と呼んでいる。

下の名前で呼んでいる人なんて見たことないっ。


「ああ言えばこう言いやがって…」


五十嵐課長は、不服そうに腕を組む。


「…タクマだよっ。“逞しい”って書いて、逞!」