「あ、そうだ!今日じゃない?五十嵐課長が帰ってくるのっ」

「ああ、うん。お昼までには空港に着いて、そのまま出勤できそうって、昨日メールきてた」

「そう話してると“彼女”って感じがするけど、まだ信じられないよっ。奈緒と五十嵐課長が付き合ってるなんて」

「…まぁ、あたしもそんな感じだけどねっ」


あずさと顔を見合わせて笑う。



去年のクリスマスの日に、あたしは五十嵐課長と付き合うことになった。