O♡L

「下ろしてくださいっ…!」

あたしはがんばって手を伸ばして、スカートを抑えるのに必死。


社内大運動会で捻挫したときにされたお姫様抱っこよりも、乱暴な担ぎ方。

まるで、米俵にでもなったかのような気分だ。



そのまま連れてこられたのは、分厚い扉を開けたところにある非常階段。

中とは違い、ここの空気はひんやりとしていた。


その階段の踊り場に、あたしは下ろされる。