O♡L

この大きな手は…。


「五十嵐課長…!」


その顔は、いつにも増して不機嫌そうに見えた。


「小稲、腹減った。メシ」

「…作ってきましたよ!」


あたしはデスクの下にかけてある、お弁当の入った手提げ袋を課長に渡そうとすると…。


「ちょっとこいつ、借りてもいいか?」

「…あ、はいっ……」


驚くあずさとマリコさんをその場に残したまま、あたしは課長に引っ張られて行った。