「…そうなんすよ。今月の俺…もうダメですっ」

「弱音吐くなんてお前らしくもねぇ。朝礼終わったら、俺んとここい!」

「はい!」


この2週間、部長に管理されていた光輝さんは、五十嵐課長の帰国を心待ちにしていたみたい。


課長は徐ろに席を立ち、オフィスを出て行く。

あたしはそのあとを追った。



「…五十嵐課長っ!」

あたしが呼ぶと、課長は足を止めた。