頭を小突かれそうになったから、あたしはその場からすぐに逃げた。



そう…。
これは…ただのお礼。


もし光輝さんが同じことになっていたら、あたしはまっ先に駆けつけて、同じことをしていた。


だから、五十嵐課長に特別なことをしたつもりはない。


だって五十嵐課長は…、あたしのただの上司だから。