どうすることも出来なくて、とにかくぎゅっとしがみついた。 「助けて…?………お前ら、なにやってんの?」 私の言葉の意味が理解できなかったのか、目の前の男の人たちに気づいた様子の彼。 「お、お前…五十嵐蓮…!!」 「お、おい!五十嵐だー!」 「に、逃げろ!殺されるぞー!!」 ………え? 五十嵐、蓮? 私を追い掛けていた男の人たちが、屋上から出てきた人を見て次々に逃げて行く。