疲れ果て、もう立っているのも辛くて、思わずその人に抱きつくような形になってしまう。 「た、助けてくださぃっ…」 プルプルと身体の震えは収まらなくて、それでも必死に彼に引っ付く。 「……は?」 頭上から声が聞こえ、それは私が抱きついている彼が発した声だということがわかった。 ど、どうしよう…そ、そりゃ私なんかに急に抱きつかれちゃったら…気持ち悪い、よね… で、でも、もう体力もなくて立ってられないよぉ…