【完】狼さんはうさぎちゃんに夢中




「すっげー可愛かった」




とびっきり、甘〜い声で、そんなことを囁いた。




……な、なっ…!!!

からかわれてる……あぅ…。



私の寝顔が可愛いはずがなく、からかわれているだけとわかっているのに…顔は赤く染まっていくばかりで…




「も、もうっ…!やめてくださいっ!」




「俺、思ったことしか言わねーけど?」




「っ!もう、この話終わりですっ…!」




相変わらずニヤッと微笑む先輩にそう言い放ち、私は立ち上がろうと身体を起こした。




「ん…じゃあ教室行くか」