【完】狼さんはうさぎちゃんに夢中



私は生まれつき体が弱く、体力も人より少ないので、もうそろそろ逃げるのにも限界が…



それに、囲まれてしまって逃げ場もないし…



うぅ…もう逃げられないよぉー…




「もう諦めて選んでくれよ!」




「俺たち、みんな萌ちゃんが好きなんだ!」




必死でそんなことを言ってくる男の人たちが、怖くて仕方ない。



み、みんなおかしいよっ…



だ、誰か助けてっ…




どうすることも出来なくて、目をぎゅっとつむり、心の中で助けを求めた時だった。