なんだか狼に狙われたうさぎのような気分になって、思わず後ずさる。
「萌…逃げちゃダメでしょ?おとなしく俺に喰われて…?」
「だ、だめっ…蓮先輩っ…」
どうやら私に逃げ場はないようで、再びキスの海に溺れる。
ちょっと苦しかったけど、蓮先輩のキスはとっても甘くて、私は流れに身を委ねたのだった。
甘い、甘い…私だけの狼さん。
「蓮先輩っ…大好きっ…」
「…ッ、萌、それ以上可愛いこと言ったら歯止めきかなくなるからな。つーかもう無理だわ」
この後、私が意識を失う寸前までキスをされたのは、また別のお話ーー…