「ほんと自覚ねーのな」 先輩が、私を見て少し焦ったような表情を浮かべる。 じ、かく? 「まあそこがいいんだけどさ。つーか迷惑なんかじゃないって。むしろ俺は、萌のそばにいたいんだけど?」 ーーードキ。 うっ…せ、先輩…なんて優しいんだろう…! 不覚にも顔が近づいて、ドキッとしてしまった…。