エミリちゃんは何も言わずに、抱きしめ返してくれた。




「よしよし。どーせ馬鹿男のことでしょうけど、萌にはあたしがいるから大丈夫よ」




エミリちゃんっ…




エミリちゃんの優しさに、また涙が溢れてきて、私は必死に涙をこらえた。




ーーーーー…




放課後。




葉月さんが迎えに来る前に、急いで教室を出る。