「え?何が…ですか?」 「…っ、何にもない。無自覚とか、どんだけ天然なんだよ…」 ぶつぶつと何か言っている先輩は、私を軽々と持ちながら保健室へ向かう。 先輩、力持ちなんだなぁ… それに、なんだか凄く、あったかい… 私を抱きかかえる手が、凄く優しくて… …私は無意識に、先輩の胸にぎゅっと頬を寄せていた。