てへ、とおどけるリュウの頭を小突く。






「だってお前…女子だぞ!?しかもまだ拝んでねーけど、超可愛いらしいし…」






「ふざけんな」








浮かれるリュウに、吐き捨てるように俺は言う。






「可愛いかブスか知ったことか。なんで青嵐に女入れなきゃなんねーんだよ」




「まぁ、そりゃそうだけど…」




「しかもお嬢だと?俺らが他校にナメられるだけだろうが」






無性に苛立って、別に関係もないリュウを睨みつけて言い放った。






「…そ、そうだな。悪ぃ…」





困ったように苦笑いを浮かべたリュウを見て、しまったと気づく。






「わり…お前に言ってもしょうがねーよな」




「いや、いーんだよ。俺も浮かれて悪かったな」






ニッと笑ってみせるリュウ。




ほんとこいつは、いい奴だと思う。






「けどほら、もーすぐ授業だし!!転校生来るんじゃねえ?」





やたら図太いのが、玉に傷だけど。