膝をを曲げて、それを両手で抱え込む。


大きなため息が出た。




色々と疲れる。全く心が休めない。






「おい、そこで何してる?」


「え?」





頭上から声がして顔をあげると男の人が立っていた。


その人は私の方を見ている、けれど暗くて顔が良く見えない。




けれど、今さっきの男の人たちではないことが分かる。







「怪我でもしたのか?」





低くて透き通るような声。


どこか厳しい感じがするけれど、その言葉には優しさが籠っている。