天使な悪魔〜二面性を持つ女と闘う男の物語〜

「ん?…?!」

振り向いたその瞬間。

佳奈の顔が目の前にあった。


あれ…?
待って??オレ今…
佳奈とキスしてる?!

「っにすんだよっ!!」

ビックリして佳奈を突き飛ばした。


「あたしっ…
好きよ、悠介のこと!
5年前も…今も。
じゃっ!」

そう言って佳奈は去っていった。



残されたオレたちは、
ただ黙ってその背中を見つめるしかなかった。