「へぇ、俺ら3人と同じ学年なの〜。」




「年下かと思ったわ、俺。」




「不本意だけど、僕も凪と同意見。絶対僕達より下の学年だと思ってた。」





えぇ。

私は悠里くん、あなたが同じ学年なのが信じられないですよ。


もうむしろ本当に高校生?

性別男で合ってます?

私、いろんな面で負けてる気がするよ、女として。





「お前がうつむきがちだから、そう見えんじゃねぇの。背、別に特別低そうでもないのに小さく見える。ブスだから顔あげれねぇのかもしんないけど。」




「凪。さっきから言ってるけど、言い方!ごめんね、千代ちゃん。気にしなくていいからね、このバカは口ばっかり達者だから。」




「は、はぁ…。大丈夫です。」




「おい千影!俺はバカじゃねぇよ!それに、そこのブス!俺が悪いみたいじゃねぇか、大丈夫ですとかやめろ、ブス!」




「凪!」






なんで私はこの金髪猫目にブスブス言われないといけないのかしらね!?


千影さんが止めてはくれているけど、腹が立つものは腹が立つ。



自分で『私ブスなので』って言うのと、他人に『ブス』って言われるのじゃ話が違うのよ。



確かに私はすぐうつむく癖もあるし、言われても仕方がないけれど、ディスるならもっとボキャブラリー増やしなさいよ、ブスしかないのか、あなたの頭の中には。



…決して貶されたいわけではないんだけどね?