「榊原 凪(サカキバラ ナギ)。東高、2年。」




「篠本 悠里(シノモト ユウリ)、東高の2年だよ。ここにくることは別に構わないけど、僕に関わらないでね、うざいから。」






凪さんも悠里くんも同い年…。

しかもうざいから関わらないでって…。


誘い込んだの、あなた方ですけど。


でも陰で言われるより、ドストレートに真正面から言われる方が幾分ましかな…。



言われないにこしたことはないんだけど。



でもなにもしてないのに、うざいから関わるなって言われても、自分の何かを改善することもできないし、ちょっと困るなぁ。






「君は?」



「えっ」



「名前」



「あっ。鈴木 千代、中央高校の2年生です。」




「千代ちゃんか。改めてよろしくね。」




「はっ、はい。」






自分の自己紹介完全に忘れてた…。


5人とも東高校で、私1人だけ中央高校か。

じゃあ、私が嫌がらせを受けていることは知らないよね。



知られていい気持ちはしないし。

彼らも期限付きとは言え、仲間に引き入れた女が学校で嫌がらせを受けている根暗女だと知ったら嫌だろう。