「本当に深刻に考えないでほしい。ただ単にお友達になろうって誘っただけなんだよ。他意はない。それとも、無理な理由がある??」




「え、あっ…と…、放課後はバイトをしています。22時まで。休日もだいたいバイトを…してます。」





「そっか…。休みの日はやっぱり1人で休みたいもんね。ごめん、無理言って。」





あぁぁぁあ、なんでそんな悲しそうな表情で笑うんですか。


断れないじゃないですか、私が悪いみたいじゃないですか!






「あの、バイトはまぁ、そうですけど。なんで私なんか…、迷惑だと思うし、それに…。」





「さっきからグチグチうっせぇな。」





「っ。」





さっきまでゲームに集中していたはずのナギさんが、鋭い視線を私に向ける。


睨まれるし、言葉は荒いし、本当に怖い。





「お前を誘ってんだから、迷惑もクソもあるか。だいたい、お前を誘う前に5人でちゃんと確認はとってんだよ。今更こっちの心配されなくてもいいわけ、わかるか?嫌なら嫌でちゃんと断れや。断る理由を他人任せにすんな、胸くそ悪ぃ、ブス。」





「ナギ!言い方!」





「俺は思ったこと言っただけだ。」





チカゲさんがナギさんを注意するけれど、まったく響いてなさそう。


ていうか、ブスって。


そりゃあ、私だって自分のことを可愛いとは思わないけど、そんなにドストレートに言わなくてもいいじゃない。






「2週間…」




「え?」




「2週間、おためしで…仲間に、なろう。」





「お試し…ですか?」





「うん。」