腕を掴まれて走り出すと、 人気のない廊下まで来た もしかして、佐倉くん 私が困ってるのを見て助けてくれたのかな? なんて、少し期待しちゃったりして。 「あー、えーっと…」 無言の空気をぶち壊したのは佐倉くんから。 次に彼から出る言葉をずっと待っていたけど、何を言おうか迷っているようだった。 「助けてくれて、ありがとうございます。」 やっぱり、ここは感謝しないと! 佐倉くんが私を助けてくれたかどうかは、わからないけど。 でも、ありがとうって言わなきゃいけないような気がしたんだ。