ホクロ

「そろそろ寝ましょうかね」


いい具合に会話が途切れ、数秒の沈黙のあと彼はそう言った。


時計を見ると午前4時を回ろうとしていた。


「そうですね」


 大広間に布団を敷いて雑魚寝する形になっていた。


私たち以外はみんな既に就寝していた。


私たちは自分の布団を敷いていなかったので、布団の敷き場所の関係上、向かい同士で寝ることになった。


富岡さんが隣だったらいいのに、と思ったが、寝顔は見られたくないのでやっぱりいいやと思い直した。


それでも、もし富岡さんが隣だったら、と想像してドキドキした。


彼の大きな身体に包まれたいと思った。