「あら、もうこんな時間でした。姫様、すぐにご用意致しますので、朝食にしましょう」 レティアは私から離れて奥のリビングへ行くと、食事の支度を始めていた。 「ほら、メルシェア!セレーナを座らせてあげて!!」 バタバタしながらレティアが叫んだ。 ‥‥ちゃんと、やる時はやってくれるのね。 だって、今ちゃんと読んでくれたから。 少し久しぶりに聞いた感じがありますけど。 「セレーナ、行こう?」 サティアが私の手を掴んでテーブルの方へ行くと、イスを引いて座らせてくれた。