「お母、様…?」 「ふふ…っ何でもないわ。セレルナ、あなたには王位を継ぐ力が十分にある。ただ、年齢がまだ幼いだけよ」 「お母様…。」 「大丈夫。あなたなら」 王妃は満面に笑みを浮かべた。 ガチャ…ッ 「王妃様、カイル様を連れてきました」 丁寧にお辞儀したレティアの後ろには、ダークブルーの軍服のようなものを着た若い青年が立っていた。 王妃の元まで歩いてくると、表情は冷静だがかなり焦っている。