「ふーん。緑、か‥‥。主に治癒魔法に長けている属性、ね」


アズリはふむふむと考え込むように頷く。


緑の魔法は治癒魔法だけではない。


植物なら何でも扱える。


そして、その力を借りることができる。


「そう、みたいです」


‥‥これを言ってしまったからには、違う魔法を外で使うことはできない。


「‥‥僕は水。自慢じゃないけど、この大学の水属性の中では一番強いと思うよ。
だから、魔法コースじゃなくて剣術コースにいるし」


‥‥あ、そう言えば。

アズリは魔法コースから追い出され(先生よりも出来てしまうので教えることがなさすぎ)て、剣術に移されたと有名である。


だから、すごい人なのでしょうけど。



「アズリ先輩、剣術コースでもかなり有名ですよね??」


ラスティカがキラキラと目を輝かせた。


「うーん、まぁね」


彼は曖昧な笑みを浮かべてから、肩をすくめた。