「…セレルナ、これを」 王妃はガラスケースに入った、ローズピンクのペンダントを王女に手渡した。 「え?これは……王家の"証"!?」 王女は驚いた。 手の中にあるのは、キラリと輝く薔薇のペンダント…。 「そう。これはもう、あなたのものよ」 「え…?お母様!私はまだ結婚していませんよ?!」 「分かっています。でも、これは…… セレルナが持っていなければならないものです」 「(私、が…?)」