「私は、ラスティカ・エルザ・サフラン。
二年生で、魔術科___魔法コースSクラスよ」


ラスティカ・エルザ・サフラン‥‥?


それって、確か私と同じで幼なじみ以外の人と関わろうとしないって有名な女‥‥?



「ラスティカさん、ですか」


「ラスティカでいいわ。セレーナって呼んでいい?」


「えっ?あ、はい」


「私ね、あなたとは一度でいいから話してみたいと思ってたの!」


彼女はそう言って笑みを浮かべた。


「私と、ですか?」


「そうよ。だって、有名じゃない?誰も近寄らせない美少女って言われてるでしょ」


「そうみたいですね」


別に私は、そうしたくてそうなってるわけじゃないのだけど。


「まぁ、私も人を寄せつけようとしないけどね」


「知っています。ラスティカも有名ですから」


私はニッコリと微笑んだ。