♡゚・*:.。 Aqua Rose Princess 。.:*・゚♡


セレーナside



アンサンブルの演奏が終わり、私はヴァイオリンをケースにしまった。


母の形見のヴァイオリンはとても古い。


何度か、魔法で直している。


その為、見た目的には綺麗に見える。



私は誰にもこのヴァイオリンを触れさせていない。



「セレーナさん、お疲れ様」


「マルカスさん、お疲れ様ね」


私は笑みを浮かべた。


「お先に失礼しますね?さよなら、セレーナさん」


「えぇ、さよなら。キャメロン」


「ふん‥‥っまたあなただけが注目浴びてたわね? 本当、一年のくせしてなんなのよ」


ヴィオラ奏者のレイビィが私を睨みつけてきた。


「レイビィさん、そういうのってただの逆恨みじゃないのでしょうか?私、もう行きますので。失礼します」


私は笑みを浮かべてから、ヴァイオリンを持ってその場を後にした。