「大丈夫ですか?」 高校生くらいの少年が声をかけてきた。 「え…っ?あ、平気ですから!」 と、言ったはずなのだが、軽々とお姫様だっこにされてしまう。 「きゃぁ…っ」 「姫様!」 「ちょっとあなた!この方は、 「アクアローズ王国の王女様でしょ?」 「…っはい」 「大丈夫。警戒しないでください。僕は安全で人目に付かない所まで案内するだけだから。女の人二人じゃ王女様がいくら子供でも、運ぶのは辛いんじゃない?」