セレルナは少し汚れているが、派手なブルーのレースとフリルがふんだんに使われたドレスを着ている。 レティアとサティアも汚れてはいるが、豪華な使用人の制服を着ている。 『ねぇ、今聞いた?』 『姫様だってぇ~』 『どこの国かしら』 『…っあ、ほらっアイスブルーってアクアローズ国じゃないかしら』 街人達は三人を物珍しそうに見ている。 「姫様、ここは目立ちすぎます」 「どこか人目の付かない所へいきましょう」 「…わかった」 セレルナはレティアとサティアに支えられて、ゆっくりと立ち上がった。