「うわ…っ追いつかれちゃいましたよっ」 「俺が殺る」 「え?兄様、ダメよ!!」 「「カイリ様、ここは私達にお任せ下さい」」 「良いから早く行け!女は男に大人しく守られろよ。今は身分なんて関係ねぇ!!!」 カイリは大声で叫ぶ。 ビク…ッ 「兄、様…?」 「…分かりました」 「カイリ様、無事を祈っていますね」 「…っ兄様!どうかお気をつけて。私は、兄様を信じてます」 セレルナの瞳からポロリと涙が流れ落ちた。