いま。




「どういたしましてだよ いやもうこんな可愛い子に頼られちゃって俺幸せモノだからさ 〜〜!」


と、離したばかりの手をガッともう一度掴まれた .


強引なのね、白石先輩は ...


「あはは あのあとちゃんと行けたの 〜 ?」


「おかげさまで 」


いやあ〜ほんとに助かった有り難い .

しかし 今も迷子なのだ


バレませんように ...





「ところでむーちゃんさ、


なんで2年生棟いるの ??」


あちゃ、バレてた


ここは2年生棟なのね .

はあ 〜 ほんと方向音痴泣ける .


「1のCはどちらに ...」


ぶほって笑われた もう 〜


「隣の棟だよ ほんと方向音痴なのか 〜」


笑いながら言われた むっ


「もうっ笑わないでください 私は泣きたい !!!」


「怒らないの!はい ついてきて 〜」



ちょっと膨れっ面しながらついていった .