「ちょっ……ひな……大丈夫?」


桜の日向を心配する声が聞こえた。なんのことかと、みんなして桜と日向の方を見る。



「うっ……うぅ〜……」

「泣くな、泣くな」



日向の背中に手を回して桜がポンポンしている。



「てか、ひな。ここ教室だよ」


「ふぇっ……」


ちょ…………なんで泣いてんだよ。


「ひなちゃんどうしたぁー!!」


「晴と遊んでる場合じゃない!!ひなちゃん!!」


「へっ……」


俺と話していた男子も女子も、日向の方へ駆け寄った。