「ちょ……蒼衣くん!?」 俺は、成瀬さんの声に、気付かない振りをして屋上に向かった。 ────────ガチャ 「蒼衣くん……」 「屋上……久しぶりなんだよね、俺」 俺は、掴んでいた成瀬さんの腕を離して、成瀬さんと正面に向き合った。 「成瀬さんと初めて話した時、たった一言だったけど緊張したな〜」 俺は、笑いながら初対面の時の話をした。