────────バンッ!!



俺は、思い切り教室の扉を開けた。

その瞬間、一気に俺に視線が集まる。



「成瀬さん!!」


成瀬さんを探す。



……は?

成瀬さんと陸が話してる。


あいつ……なんなんだよ。



「陸」


「よお、晴」


「お前に、成瀬さんは渡せない」



俺は、成瀬さんの腕をつかんだ。



「なんだなんだ!?」


「修羅場か!?」


「キャーー!!晴く〜ん!!」



周りがごちゃごちゃ言ってるけどそんなの気にしてられない。



俺は、成瀬さんを引っ張って教室から出た。