「ねぇ〜……どこまで行くの?」


「どこでもいーじゃん」



俺は今、美里を引っ張って歩いている。



「……もう大丈夫でしょ」


「……なにが?」



何言ってんの美里?



「あの2人がいるところ見たくないんでしょ?」



…………本当、何言ってんだか。



「なにそれ〜?」



俺は、歩いていた足を止めて笑った。