まだ14歳だった私にも、不思議と好奇心などはなかった。 ただ自分の心を守ることに必死で、毎日を生きようともがいていた。 ちょうどその頃、冬へ向けて制服の衣替えの時期だったこともあり、私のリストカットはどんどん頻繁化していった。 長袖の中に隠された傷は、誰にも見つかることなく増えていく。 今考えると、話そうと思えばいつでも助けてもらえたと思う。 それをしなかった理由。 それは……