「お兄ちゃんたちいい?
慶太は、私と付き合ってるの!!
優菜の事はもう好きじゃないし、今は私の事が、その、好き、なの!」


「好き」の部分を躊躇っていたけど、顔を少し染めながらそう言い切った音羽。


「音羽可愛い
好きだよ」


思わず微笑みながらそう言うと、お母さんがきゃーっと言いながら赤くなった頬に手を添えた。

若いな。


「音羽ぁ…」


お兄さん達は泣きそうになっていたけど、あれ以上何も言ってこなかったからきっと認めてくれたんだと思う。


「なっ」


音羽はと言うと、顔を赤くしたまま口をぱくぱくしていた。

可愛い。