「……ぇ?」

「それに、割と相性いいと思うんだよね」

「…」


固まった音羽に、にっこりと微笑んでみせる。


「本気だよ」

「…んで………なんで…?」


音羽の目は、お前は優菜が好きなんだろ、と言っているようだ。


「なんでだろうね
確かに、里田さんのことは好きだったよ。でも結婚したって聞いてももうなんとも思わないし、むしろおめでとうって心の底からいえるけど、音羽が誰かにフラれて泣いてるのは嫌だ
音羽を泣かせるのは、俺がいい」

「なにそれ、性格悪いよ」


思ったことをそのままに伝えると、音羽は微かに笑いながらそう言った。