そんなこんなでやってきた翌日の放課後、私は優菜を見送った後屋上に来ていた。 といってもまだ屋上に通じるドアの前、だけれど。 「はぁ……」 一つ深呼吸。 大丈夫、あれはきっと何かの間違いだから。 さっと謝ってさっと帰ろう。 ……そう思ってたのに。 「高山先輩、きてくれたんですね。」 ドアを開けるなりそう言ってニコッと笑った彼女。 口調と見覚えのないことからして、後輩。 つまり、1年生だろう。 ……というか、今、思いっきり私の名前言ったよね。 間違いではなかったのか。