「音羽ー!」 翔が抱きつくよりも先に音羽は翔の背後に周り、首を締めあげる。 「うぅぅぅぅ‥‥ ギブっギブっギブぅぅぅぅ」 俺と翔が音羽の取り合いをするうちに、どこで覚えたのか時折対抗してくる。 まぁそれも俺達にとっては可愛いところ。 「お兄ちゃん、翼にぃにも言ったけど そろそろそれやめてくんない?」 「音羽が可愛いんだからしょうがねーだろ」 「お前はシスコンか」 「お前もだよ」 思わずツッコんだ俺に音羽のチョップが入る。