「優菜……
こうなったらしょうがないよね……」

「……え?」

「こんな手は使いたくなかったけど……」

「な、なに……?」


声のトーンを落とす音羽ちゃんに思わず身構える。


「クレープ1個」

「む、無理って言ったら無理!」

「駅前の喫茶店のショートケーキ」


あそこのショートケーキすっごい美味しんだよね……

じゃなくて!


「やらないから!」

「む、こうなったら最終奥義!
ケーキバイキング二回分!」

「二回も!?
や、やる……」

「優菜が落ちたぁぁぁ!」

「え、あ!やだ!

うそ!やらない!やらないから!」