瞳の奥の真実

「そういうのはもっと早く出せ」

 ちょっと偉そうな伊藤くんが笑える。

「ごめんね、怒らないで」

 そう言って伊藤くんのTシャツをつまむ。

「お、怒ってなんかないよ」

 すごい、でれでれな感じが笑えた。

「な、夏樹!笑ってんじゃねえぞ!」

「だって伊藤くん、おかしすぎ!」

「もう、勝手にやってろって感じだよな」

「ウブいね」

 遥ちゃんというその女の子とは、すぐに仲良くなれそうだった。

「僕も今度彼女連れてこよっと」

 そう言えば、高瀬くんの彼女って夏祭りに見たっきりだった。