瞳の奥の真実

 ライブが終わって控室の方に行ったら、水沢くんが泣き顔で抱き付いてきた。

「ど、どうしたの?」

「……いたんだ……」

「え?」

「前川、後ろの方に……」

「本当?」

 美優ちゃんが飛び出して行った。

「来てくれた……前川、来てくれたよ……」

「うん、よかった……」

「ごめん、おれ、汗臭いよな」

「……いいよ」

 仲間って本当にいいなと本気でそう思った。 


 
 ライブが終わって、やっといつもの生活に戻りつつあった。

 美優ちゃんから、前川くんの成績が伸び始めていると連絡があった。

 きっとこの前のライブのおかげじゃないかと言っていた。