瞳の奥の真実

「前川くんは?」

「自分のいないフェリスは見たくないって」

「そっか……」

「今、思うように成績伸びなくて、少し荒れてるから」

「うん……頑張ってフェリスに戻ってきてほしいな」

「そうだね……」

 私たちは模擬店を回って少し時間をつぶした後、フェリスライブの会場に入った。

 もうすでにすごい人がいる。

 誘導の係りの人が、私の顔を見て前の方に通してくれた。

 暗転になり、ざわついていた会場が静まる。

 岡崎くんのドラムスティックの音。

 そしてライト!

 歓声とともに1曲目が始まった。

 曲が終わるにつれ、ざわめきが起こる。

「前川くんは―?」

「ギターが違うー」

「その人誰~?」