瞳の奥の真実

「じゃあ、あれが水沢が書いた歌詞じゃなかったら、夏樹はどうしてたんだよ」

「……水沢くんが書いた歌詞じゃ……ないの?ライブでやらないのは、そのせい……?」

「……もういいだろ?」

 いつも真っ直ぐ私を見る岡崎くんが、視線をはずして後ろを向いた。

 私は思わず岡崎くんの腕をつかんだ。

「誰が……書いたの?」

 岡崎くんは振り向いて私の顔をじっと見た。

 目が離せなかった。

 ……もしかして、あの歌詞……

 岡崎くんは腕をつかんでいる私の手をそっとはずして「じゃあ」と言って、走って帰ってしまった。